フェルミ推定とは?コンサル就活で必須の思考法を徹底解説!
Apr 14
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ザ・モデラズ
フェルミ推定とは?
フェルミ推定(Fermi Estimation)とは、限られた情報から論理的に推論し、数値を概算する方法です。
例えば、こんな問題が出されます。
- 日本に電柱は何本ある?
このように、すぐには分からない数値を、「自分が知っている情報」をもとに推測していきます。
フェルミ推定のポイント:
- 細かい正確性よりも、論理的に筋が通っていることが重要
- いくつかの前提を置いて、数値を分解して考える
- 途中のプロセスを明確に説明できることが大事
なぜコンサル面接でフェルミ推定が出るのか?
コンサル業界では、クライアントの課題をデータが少ない状態で素早く分析する力が求められます。
フェルミ推定は、その「論理的思考力・仮説構築力」を測るために使われます。
コンサルが求めるスキルとフェルミ推定の関係:

- 戦略コンサルの面接では、フェルミ推定が必ずと言っていいほど出題される
- ロジカルに考える訓練としても、フェルミ推定は役立つ
フェルミ推定の基本的な解き方
- 例題:「日本に電柱は何本あるのか」
1. 大枠の前提を考える
まず、日本の人口や世帯数など、推測のベースとなる情報を決めます。
- 日本の人口:約1.2億人
- 世帯数:約5,000万世帯(人口を2.5人/世帯で割る)
- 1世帯につき1本の電柱があると仮定
2. 変数の分解
都市部と地方で電柱の密度が異なるので、それを考慮します。
- 都市部(人口の70%):1世帯あたり0.8本の電柱
- 地方(人口の30%):1世帯あたり1.5本の電柱
3. 計算
- 都市部:5,000万世帯 × 70% × 0.8 ≒ 2,800万本
- 地方:5,000万世帯 × 30% × 1.5 ≒ 2,250万本
- 合計:約5,000万本の電柱があると推測できます。
-「日本に電柱は約5,000万本ある」という推論ができること
- 大事なのは、「どういう仮定でこの数値を導き出したか」 を説明すること
フェルミ推定の対策法
1. 身近な数字を覚える
フェルミ推定では、基本的な人口や世帯数、面積などのデータを知っておくと有利です。
よく使う基本データ
- 日本の人口:約1.2億人
- 東京の人口:約1,400万人
- 日本の世帯数:約5,000万世帯
- 日本の企業数:約400万社
- 東京の面積:約2,200㎢
これらを覚えておくだけで、かなり速く推測できます。
2. 日常生活の数を意識する
「街にあるものの数」「日常でよく見るものの大きさ」を普段から意識すると、フェルミ推定が得意になります。
例:普段から考えておくと良い数値
- コンビニの数(全国で約5万店舗)
- 電車の1車両の乗車人数(約150人)
- スマホの普及率(90%以上)
3. 実際に問題を解いてみる
フェルミ推定の問題を実際に解くのが一番の対策です。
おすすめの練習問題
- 日本に信号機は何台ある?
- 東京のスターバックスの店舗数は?
- 1年間に日本で売れるボールペンの本数は?
「どう考えればいいか?」を意識しながら、数値を推測する練習をしましょう。
結論
フェルミ推定とは、論理的に数値を概算する手法です。戦略コンサルや外資系企業の面接で頻出しています。解くときは「前提 → 分解 → 計算」の流れが重要です。日常のデータを覚えておくと、スムーズに解けます。「コンサル就活を考えているなら、フェルミ推定は必須」と言われます。ケース面接でも使えるので、ぜひマスターしよう。