コンサルタントって何するの?意外と知らない仕事の全貌
Apr 14
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ザ・モデラズ
「コンサルタント」と聞いて、皆さんはどのような印象を持つでしょうか?「エリートの職業」「高収入だが激務」「企業戦略を描く仕事」など、華やかで知的なイメージを抱く方も少なくないでしょう。
しかし、実際のコンサルティング業務はその種類によって大きく異なり、求められる知識やスキル、関わるクライアントの課題も多様です。一口に「コンサルタント」と言っても、戦略、IT、人事、業務改革、財務など、その専門領域は多岐にわたります。
コンサルタントの主な種類と仕事内容

1. 戦略コンサルタント
代表的な企業:マッキンゼー、BCG、ベイン(MBB)、ローランド・ベルガー、A.T.カーニー など
主な業務内容
- 企業の長期成長戦略やM&A戦略の立案
- 新規事業の企画・市場分析
- コスト削減・オペレーション改善
特徴:業界を問わず、経営の根幹に関わる戦略立案を行うのが特徴です。高収入ですが、激務なことで知られる職種です。
2. ITコンサルタント
代表的な企業:アクセンチュア、IBM、デロイト、NTTデータ、野村総合研究所(NRI)など
主な業務内容
- デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略の策定
- システム導入・クラウドソリューション設計
- ERP、CRMなどの業務システム構築・運用
特徴:日本企業のDX化が進む中、需要が急増している分野です。エンジニア経験がなくても、ビジネス×ITのスキルがあれば活躍できます。
3. 総合コンサルタント
代表的な企業:デロイト、PwC、EY、KPMG(BIG4)、日本総合研究所 など
主な業務内容
- 戦略、IT、人事、財務など幅広い領域のコンサルティング
- 特定業界(製造、金融、公共部門など)向けの専門コンサルティング
- 海外進出支援・グローバル戦略策定
特徴:企業の幅広いニーズに対応するオールラウンド型コンサルティングです。分野をまたいでキャリアを積みやすいです。
4. 人事コンサルタント
代表的な企業:マーサー、タワーズワトソン、リクルート、パーソル総合研究所など
主な業務内容
- 組織設計・人材開発
- 報酬制度・評価システムの設計・改善
- HR Tech(AI採用システム、人事データ分析)の導入支援
特徴:日本企業の組織改革が進む中、需要が拡大している分野です。労働市場の変化に伴い、新しい働き方を提案する役割も果たしています。
5. 財務・FASコンサルタント
代表的な企業:デロイトFAS、PwCアドバイザリー、KPMG FAS、EY-Parthenon など
主な業務内容
- M&A(企業買収・合併)支援、企業価値評価
- IPO(株式上場)支援、資金調達コンサルティング
- 財務リスク管理・経営改善支援
特徴:投資銀行(IB)とも連携しながら、金融・財務の専門知識を活かして企業の成長をサポートする仕事です。
6. 事業再生コンサルタント
代表的な企業:アリックスパートナーズ、フロンティア・マネジメント、PwC、KPMG FAS など
主な業務内容
- 経営不振企業の立て直し・事業再構築
- 資金調達戦略・債務再編のサポート
- 企業のターンアラウンド戦略の策定
特徴:コロナ禍や景気変動の影響を受ける企業が増える中、注目されている分野です。財務知識だけでなく、事業戦略や交渉力も求められます。
7. 公共コンサルタント
代表的な企業:野村総合研究所(NRI)、三菱総合研究所、PwC Public Sector など
主な業務内容
- 政府・自治体の政策立案・運営支援
- 公共インフラ投資・予算最適化
- スマートシティ、気候変動対応プロジェクト支援
特徴:日本の人口減少や地方創生の課題に取り組む分野です。官公庁との連携が多く、公共政策の知識が求められます。
結論
「コンサルタント」といっても、その種類や役割は実に多様です。経営戦略、IT、財務、人事、公共政策など、それぞれの分野で異なるスキルが求められます。もしコンサルタントという仕事に興味があるなら、自分の得意分野やキャリアプランに合ったコンサルティングの種類を知ることが大切です。