誰も教えてくれない。ケース面接とジョブに共通する本当のコツ
Apr 30
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ザ・モデラズ
コンサルティングファームの選考で頻出する「ケース面接」。ロジカルシンキングを問われるこの試験では、フレームワークだけでなく、時事問題・社会トレンドに対する理解も重要な武器となります。
そして、新卒コンサル就活における最重要イベントとも言われるジョブ型選考。このジョブに参加し評価されることで、早期内定・本選考免除といった特典を得られるケースも多く、実質的な選抜プロセスの一部です。
なぜコンサル選考で時事問題が重要なのか?クライアント課題の背景理解に直結するから
1. クライアント課題の背景理解に直結するから
- ケース面接では「○○業界の売上減少の原因と対策を考えてください」といった設問が多い
- コロナ禍後の消費行動、少子高齢化、AIの普及、ESG経営など、時事知識があれば説得力ある仮説が立てやすくなる
2. 論点設定の幅が広がるから
- 単なるフレームワークだけでは深みが出ない
- 社会的・構造的な背景を踏まえると、提案の独自性・現実味が高まる
ケース面接に役立つ時事トピック(2025年最新版)

効果的な準備方法
1. 毎日のニュースを「業界別」に見るクセをつける
- 単に読むのではなく、「これはコンサル案件にどうつながるか?」を常に意識
2. 業界地図・統計白書などを読む
- 例:『業界地図2025』『日本の統計』『内閣府年次経済財政報告』など
3. 実際のコンサルファームのレポートを読む
- マッキンゼー、BCG、デロイト、アクセンチュアなど各社の公開レポートには、業界動向・課題分析・解決策が豊富に掲載されており、実践的な視点を養える
- 課題の捉え方、仮説の立て方、提案内容の構造など、面接でそのまま活かせる思考法が学べる。
4. 過去問を「時事の切り口」で再演習
- 例:「自動車販売が減った原因と対策」→「EV移行とエネルギー政策の関連」など、時事と絡めて深堀
実際のケースで時事を活かす例
Q:小売チェーンの売上が減少している。原因と対策を提案してください。
悪い回答例(時事性なし):
- 顧客層の変化、立地、価格戦略、在庫管理の問題などを指摘
良い回答例(時事反映あり):
- 少子高齢化による購買力の変化 → シニア向け品揃え強化
- ライドシェアの普及により都心店舗の来店数減少 → EC強化・配達網の再設計
- ESG意識の高まり → サステナブル商品の導入でブランド強化
ジョブ(○daysインターン)とは?
- 目的: 学生のポテンシャル評価とファームとのマッチングを見極める場
- 期間: 通常2〜5日間。サマー・オータム・ウィンターで複数回開催
- 構成: ケース演習+プレゼン、現役社員からのFB、懇親会など
- 参加人数: 1グループ5〜6名程度の選抜型
ジョブ中に評価されるポイント
- 論理的思考力:課題に対して筋の通った仮説を立て、検証・提案できるか
- チームワーク:周囲と協働しつつリードする力。話しすぎ・黙りすぎはNG
- 柔軟性と成長性:FBを受けて修正し、次に活かせるか
- プレゼン力:構成、データの使い方、ストーリーテリングの質
ジョブに向けた対策法
ケース面接の徹底演習
- 過去問ベースで「仮説→分解→提案」までのプロセスに慣れる
3〜4人で模擬ジョブを実施
- 演習テーマを決め、制限時間内でアウトプット&FBを回す練習
実在のコンサルレポートを読む
- マッキンゼーやBCGなどが出す業界分析資料を通して、論点整理の型を学ぶ
数字に強くなる(財務モデリング・分析力)
- ケースでの定量根拠は評価に直結。Excelでの財務処理や論理構築に慣れておく
ジョブ参加後の流れと「内定直結」のリアル
- ジョブで高評価を得た学生には、リクルーター面談や最終面接の案内が届く
- “ジョブ=選考の本番”という位置づけのファームも多い
- 辞退や評価次第では落選もあるので、常に選考のつもりで参加をおく
結論
時事知識は単なる雑学ではなく、ケース面接において「差がつく武器」になります。フレームワークの習得だけでなく、日々のニュースを“戦略的に”読み解く力を養いましょう。
そして、ジョブはコンサル就活の本選考と捉えて臨むべき選抜型プログラムです。実際のプロジェクトを疑似体験しつつ、ファームからのフィードバックを受けられる貴重な機会。選ばれる側で終わらず、選ばれるにふさわしい準備を整えて挑みましょう。